育毛剤の知識

ここでは育毛剤(発毛剤) の知識について記載します。育毛剤は大別すると、頭皮の血行を促進するもの 男性ホルモンの影響を抑制するもの に分けられます。抜け毛や薄毛の原因の大半はこれらに起因しています。

●頭皮の血行を促進する育毛剤

【医薬品育毛剤】
加齢による細胞や血管の衰えに起因する薄毛の症状、つまり頭皮内部の毛細血管が極細になり毛根に必要な血液(栄養)が行き届かなくなることによる抜け毛・薄毛の症状には、頭皮の血行を促進する育毛剤が効果的です。ミノキシジル(Minoxidil)や塩化カルプロニウムという血管拡張薬として開発された成分を含有する育毛剤は、一般用医薬品としてリ※ップシリーズ、カロ※ンシリーズが市販されています。リ※ップには発毛有効成分のミノキシジル含有率1%と5%があります。5%は男性用、1%は男女用となっています。(メーカーによると5%製品は日本人女性における安全性が確認されていないため、女性の方はミノキシジル1%配合製品を女性用としてご使用下さい とのこと) 有効成分が医薬品のため効果に期待できる育毛剤と言えますが、あくまで医薬品ですので現在服用している薬との適合性を調べる必要があることから、薬剤師の指示のもと本人のみ購入が可能です。また最近ではコストを抑えるため、海外製の医薬品育毛剤を個人輸入代行する会社も出てきました。

・朝夕一日2回の塗布
・効果が確認できるまでの4ヶ月間は毎日使用する
・医薬品のため臨床試験データもあり効果期待度が非常に高い
・医薬品育毛剤 リ※ップで月/4000~7000円程度(種類・ミノキシジル含有率により価格差あり)
・男女30代後半~40代以降で加齢による細胞や血管の衰えに起因する抜け毛・薄毛症状に効果がある
・加齢と共に地肌が見える・つむじが割れる・ボリュームがなくなったという方に効果がある
・使用を中止すると徐々に元に戻る
・血圧の薬を服用している方は使用不可
・副作用として頭皮の痒み・低血圧の原因になることが稀にあるそう

【医薬部外品育毛剤】
効果は医薬品育毛剤より緩慢であるが、人体に対して改善効果のある成分を含有する育毛剤です。成分にはノコギリヤシや亜鉛や海藻エキス、キャピキシルやピディオキシジル、その他さまざまな育毛・発毛有効成分があります。配合されている有効成分も副作用を気にして作られているため、体に優しい天然成分などが多く含まれており医薬品育毛剤に比べ低刺激ですが効果はまちまちです。しかし最近では新成分配合のフィンジアなどの次世代育毛剤に注目が集まっています。

●男性ホルモンの影響を抑制する育毛剤

男性型脱毛症(AGA)とは、成人男性によくみられる髪が薄くなる状態のことです。思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪が薄くなっていきます。(主に額の生え際後退) 一般的に遺伝や男性ホルモンの影響などが原因と考えられ、時間の経過とともに進行して薄毛が目立つ症状になります。そしてこれらの症状を引き起こす原因となるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑えるための成分を配合したプロペシアという育毛剤があります。プロペシアは医師が処方する1日1回の内服薬です。国内の臨床試験ではプロペシア1mgの1年間投与により58%、2年間で68%、3年間で78%の改善効果が認められているそうです。尚、プロペシアは薬価基準未収載薬のため健康保険の対象外となります。

・医師の処方が必要
・一日一回の服用
・効果が確認できるまでの6ヶ月程度の連続的な服用が必要
・健康保険対象外なので初診料と薬代で月/4000~10000円程度(クリニックにより価格差あり)
・使用を中止すると効果は無くなり症状が進行します
・副作用として性欲減退・体重増加・肝機能障害・乳房肥大・めまいなどが稀にあるそう

育毛剤を選ぶポイント

育毛剤を選ぶ際に最も重要なポイントは、自分に合った育毛剤を選ぶということです。抜け毛・薄毛を引き起こしている原因は人によって異なるため、万人に効く育毛剤というものは存在しません。育毛剤を選ぶ際には、抜け毛・薄毛の原因を探り、その原因に適したものを選択することが重要です。また、使用に関しては個人の責任となりますので十分に時間をかけて選ばれることをお勧めします。

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monastaff