毛髪 Q&A

毛髪 Q&A

Q1. いつも同じ場所で髪を分けると、分け目が薄くなるというのは本当ですか?
A. 結論から言いますと、薄くなる確率は高くなります。分け目をつけるという事は、髪が自然に伸びる方向に反して癖をつけるという事です。つまり 微弱とはいえ常に毛根に負荷がかかっている状態なのです。ですから 分け目を常に一定の場所にしていると、それだけ毛根に余分な負担がかかるため、ダメージが蓄積し脱毛を早める可能性が高くなります。また分け目だけでなく、ポニーテールのような髪形をしている場合も同様に髪の毛が引っ張られるため、その部分だけが薄くなることがあります。

Q2. 夜シャンプーするのと朝シャンプーするのはどちらが良いのでしょうか?
A. 夜に洗髪するべきです。洗髪すると頭皮を保護する皮脂が取れてしまい皮脂が再度行き渡るまでに多少時間がかかります。朝シャンすると確かに髪がサラサラして気持ちが良いのですが、朝の場合は皮脂が行き渡る前に動き回るため、紫外線や細菌などにより頭皮がダメージを負ってしまいます。夜なら洗髪してから間も無く就寝してしまうため、被害は最小限で済みます。

Q3. 白髪は抜くと増えるというのは本当ですか?
A. 白髪を抜いても白髪の本数そのものが増える事はありません。無理に抜いた事で毛根にダメージを与え、そこから毛が生えてこなくなってしまうことにご注意ください。では、何故「白髪を抜くと増える」という迷信が広く信じられていのでしょうか?それは、白髪が気になる頃というのは既に毛根の代謝が低下し、白髪の数は日に日に増えているのです。そして目立つ白髪だけ抜くため、隠れて伸びていた白髪が一斉に目に留まったりすると「凄く増えた」と感じてしまうだけなのです。ちなみに、現在白髪の科学的根拠は解明されていません。

Q4.コンブやワカメといった海藻類を食べると髪に良いと聞きましたが本当でしょうか?
A. 確かに海藻類には、ビタミン・ミネラル・食物繊維を多く含み髪の生成と関与する部分も多いのですが、海藻類だけを大量に摂取したところで髪が生えてくるわけではありません。ではどんなものを食べれば髪の発育に効果的であるのかという事になりますが、特にこれを食べれば髪が濃くなるという食材があるわけではないのです。きちんとした食生活をし、日頃の食事から髪に必要な栄養素を充分に摂取する事が大切だと言えます。また栄養の補給だけでなく、適度な運動や半身浴をしてもっと代謝や免疫力を上げることも必要です。

Q5. タバコは髪に良くないと聞きましたが本当ですか?
A. タバコが髪に影響を与える最も大きな害としてニコチンの作用による毛細血管の萎縮があげられます。毛細血管の萎縮は単純に毛根への血流量を減らしてしまいますので、毛根に充分な栄養が行き届かなくなるという事になります。また、タバコは体内のビタミンCを大量に破壊・消費します。ちなみに4~5本程度の喫煙だけで成人の平均摂取量120~130mgのビタミンを使い切ってしまいます。それと意外と知られていない事ですが、タバコはニコチンによって自律神経系のバランスを崩しやすく、ストレスの抑制機能の低下を招いてしまいます。このように血行不良、酸素不足、ビタミン不足、細胞の老化、免疫系の低下、ストレスの増長、代謝の低下・・・数え上げればキリが無いほどその悪影響は多岐にわたるのです。

Q6. 髪を剃ると太い毛が生えてくるというのは本当ですか?
A. それはありません。むしろ頭髪を剃る事で頭皮が紫外線や刺激を受け易くなる為、頭皮の角質層が厚くなり、毛髪の育成が阻害されてしまいますので、逆に剃る前より薄くなる可能性のほうが高いです。単に剃ると髪の先端面が太い状態で毛が生えてくるため、一時的にそう感じるのかもしれません。また、髪を剃ると髪質が変わる(くせ毛や直毛に変化)といったこともよく耳にしますが、くせ毛や縮毛というものは毛が皮下組織にある段階で決定してしまうものですので、表面上の毛髪を剃り落としたとしても髪質が変わる事はありません。

Q7. 最近ストレスで髪が薄くなったような気がします。何か関係があるのでしょうか?
A. ストレスと抜け毛はかなり密接な関係があります。ストレスを感じている段階で既に身体の代謝機能はガタッと落ちていますから、毛根への絶対的血流量が減ってしまいます。よって毛根に充分な栄養が行き届かなくなるという事になり、細毛抜け毛の原因になります。

Q8. パソコンやテレビゲームのやり過ぎは髪が薄くなると聞きましたが本当ですか?
A. 本当です。髪に良い事はひとつもないという認識はしておくべきです。
原因としては
●ブラウン管からの強力な電磁波による被爆
●長時間同じ姿勢でいるために起因する血行障害
●視神経への長時間に渡る刺激により起因する自律神経障害
●過度の興奮状態の継続による交感神経の制御障害
などがあげられます。

皆様、少しづつでもこうした髪や健康に対するマイナス因子を減らすよう心掛けて下さい。